タイトルは「無知だと思われたくなかったから、君がどういうつもりなのかなんて訊くのが怖かった」です。文字制限オーバーの為・・・
恋に障害はつきものよね、なんて呑気に笑う香穂子に一瞬ぽかんと口を開けそうになった月森がかろうじてそれを飲み込むと「月森くんもそう思う?」と隣を見上げた。
「どういう、意味だろうか」
付き合い始めて数日。ぎこちなさはまだ残るけれども、二人なりに距離を縮めようと・・・月森も、である・・・模索している中で、香穂子が唐突に言ったのだった。
自分たちの恋だって、それなりに壁はあったと思っている。それを言っているのだろうか。それとも。
これからの自分たちに必要だと言っているのだろうか。
そんなことを考えていることなど全く気付かない香穂子が「そのまんまだよ」と言った。
「何もない恋なんてつまらないでしょ?その障害を乗り越えて行けたら、二人の心だってもっと深くなるし。だから恋に障害はつきものだよね?でもさ、・・・」
香穂子の言葉が耳に入ってこない。
何もない恋なんてつまらないでしょ?
確かにそう言った。
月森自身は障害だとか壁だとか、そんなものは不要だと思っている。
ただお互いが傍にいて、お互いの音楽を高めあったり、些細な話をしてお互いを知ることができたらそれでいいと思う。
彼女はそれだけでは足りないというのだろうか。
「聞いてる、月森くん?」
「・・・は?あ、いや、すまない。聞いていなかった」
「えー?!聞いてなかったの?もう月森くんてば・・・」
・・・聞けない。
香穂子がどういうつもりで「恋に障害がつきもの」だと言うのか。
恋愛に関してはこと無関心でいたがゆえに知らないことが多すぎて、けれど今更聞くのも憚られる。
(・・・どうすべきだろう)
そうしてまた話を聞いていなかったと怒られるのは数秒後。
ヒトリゴト。(ブログより
ギャグですよ!
月森が無知って、恋愛絡みでしか思いつかなくて。で、香穂子さんが開口一番に最初の台詞を言ってくれたのでお話がトントンと進みました。
2011.3.8UP